ようやく天気も落ち着き、雪が溶け始め、少しずつ春の気配を感じる今日この頃。お客様から一本の電話が。「屋根の雪止めが外れそうなんだけど…」 急いで現場へ向かうと、そこには予想だにしない光景が。通常、雪止めといえば雪止め金具や雪止め瓦を想像しますが、設置されていたのはなんと「丸太」でした。まさに今にも滑り落ちようとしている状態。一刻の猶予もありません。 すぐに屋根へ上がり、まずはこれ以上動かないよう確保。慎重に番線を切り、丸太を地上へと降ろしました。 ↑ 地上に降ろした丸太。表面はボソボソしているが芯までは腐って無さそうでした。 ↑ すぐに対応できたのでお客さんも喜んでおられました。丸太がなくなった事で屋根に溜まった雪が落ちやすくなるので、今度は同質の雪止め瓦の取り付けを提案させて頂きました。 「実は金沢の屋根あるある」 金沢の古いお宅では、今も大切に使われている丸太の雪止め。 城下町の風情が残るこの街では、瓦屋根にどっしりと横たわる丸太の姿は、冬の風物詩ともいえる馴染み深い光景です。 昔ながらの知恵で、重い雪をしっかり受け止めてきた頼もしい存在。 実は拙宅もこのスタイルなのですが、職人の目で見ると、やはり『経年変化』だけは避けられない現実があります。 今回、雪解けとともに発覚した現場も、まさにその維持の難しさを物語っていました。 「今後の対策:これからの「金沢の雪止め」 丸太の風情も捨てがたいですが、これからの安全を考えると、やはり現代の資材への切り替えが現実的です。 1、ステンレス製雪止め金具(アングル止) 一番のオススメはステンレス製の雪止めです。番線のように切れる心配がほとんどなく、金沢の重い雪もしっかり支えます。 2,雪止め瓦への交換 瓦そのものに雪止めの輪がついているタイプです。見た目もスッキリし、雪止め瓦の設置によって落雪リスクを恒久的に減らせます。今回の現場も雪止め瓦の取り付けを提案させて頂きました。 3,定期的な番線の引き直し 「どうしても丸太を残したい」という場合は、数年ごとの番線の点検・交換が必須です。 【おわりに】 雪が溶けて一安心……の今こそ、屋根の上をチェックする絶好のタイミングです。 「うちは大丈夫かな?」と気になったら、ぜひ地元のプロに声をかけてください。拙宅の丸太も、そろそろ見直しの時期かもしれません(笑)。 ご相談、お問い合...
以前に屋根工事をさせて頂いたお客様より「軒先の瓦が外れそうでお隣さんに落ちてしまう」とのご連絡を頂きました。緊急性を考慮し、早速現場へ。 ↑ 西面下屋根、本屋根から落ちた雪がそもそも溜まっていた雪と荷重がかかり雪止めを破損させた様子。到着時にはお客さんが応急処置をされていました。 ↑ 壁際のし瓦のズレも確認 ↑ 袖瓦もズレております。 ↑ 応急処置の手直し。これでしばらくは大丈夫です。 「今回の被害をプロの視点で分析すると、実は『そもそも大屋根や下屋根の雪止めが少なかったこと』が大きな原因の一つと考えられます。 せっかく修理をするのであれば、単に元通りにするだけではもったいないですよね。復旧作業に合わせて、雪止めの増設など『次に備えるための具体策』も一緒に検討しましょう。雪が溶け切った頃に、信頼できる業者さんに点検を依頼し、今の屋根に最適な改善案をアドバイスしてもらうことが、家を守る一番の近道です。 今回の記録的な大雪で、大屋根からの落雪により下屋根や雨樋が破損したり、お隣の敷地へ雪がなだれ込んでしまったりと、被害に遭われたお客様から多くのご相談をいただいています。 突然のことに不安を感じている方も多いかと思いますので、今回は火災保険申請の具体的な流れと、プロの視点から見た根本的な原因と対策についてまとめました。 1. 福井の落雪被害は「火災保険」の対象!でも申請には期限がある? 「雪災補償」が付いているかチェック。 被害から3年以内なら申請可能。ただし、日本損害保険協会も推奨するように、被害直後の連絡が最もスムーズ。 2. 下屋根が陥没!業者が来るまでにすべき「3つの応急処置」 ① 写真撮影: 雪がある状態、落ちた雪の塊、破損箇所のアップを全方位から。 ② 室内への浸水防止: 1階ならブルーシート。2階以上は無理せずバケツで対応。 ③ 業者への先行予約: 福井の業者は雪が降るとパンクします。まずは福井県建築住宅センターなどで相談先を探すのも手。 3. 【最重要】お隣さんの敷地に被害が出た時の「正しい振る舞い」 法律ではどうなる?: 自然災害は「不可抗力」とされ、賠償義務が発生しないケースが多い事実(法テラスの事例など)。 円満解決の秘策: 自分の保険に「個人賠償責任特約」が付いていないか確認。 声掛けの重要性: 法律論より先に、まずは「お怪我はありませんか?」のひ...